お給料から天引き…風俗店の「雑費」の正体とは?

給料から天引きされる雑費の正体とは!?

風俗嬢はどのような給料の支払われ方をするのか?

風俗店で働くに当たって最も気になるのが給与面です。
働けば働いた分だけ高い給料を得られると言われていますが、具体的にどのように支払われているのかを理解して業界に飛び込む人は意外と少ないとも言われています。
風俗嬢は会社員と違って、業務形態が個人事業主という扱いになります。お店から給料が支払われるという形態は会社員と同じではあるのですが、給料の内訳を見てみると会社勤めをしている場合税金などが天引きされたものが支給されていることが分かります。この税金の支払いを会社が肩代わりして払ってくれているのでその差額分が支給されているのですが、個人事業主の場合は言ってみれば自分が社長ですから肩代わりされず本来支給された分全額が手元に入ることになるのです。
しかし、お店を介して働いている為、働いた分の10割が確実に手元に入ってくるのかと言うとそうではなく、その内訳を見てみると雑費という項目で僅かに引かれていることが分かります。この雑費とは一体何なのでしょうか?

雑費の正体

雑費というのは言い換えれば経費のことで、働く上でかかった費用のことを指します。
例えば出張型サービスであるデリヘルは客が指定した場所までの移動をキャストが電車やバス、自前の車などを使うのではなくお店が専属で雇っているドライバーが指定場所まで送迎をします。
勿論帰りもドライバーが店まで送ってくれるので、交通費は仕事では一切かからないのですがその代わり移動手段である車の燃料費や維持費などがかかってきます。

こうした費用の調達は雑費で賄われるため、給料から天引きをされて徴収されるのです。
出張型サービスではなく店舗型サービスであるソープなどの場合は移動をする必要が無いので車の燃料費などは必要無いのですが、店舗を借りて営業しているためレンタル料がどうしても必要になってしまいます。このレンタル料を支払うために雑費という形で徴収をしています。この他にも雑費に振り分けられるものとして、以下のものがあります。

備品にかかる費用

例えばローションコンドームといった使い捨ての小道具や、コスプレ衣装の貸出代クリーニング代などに当てられています。
プレイに必要なものは自前で用意をするわけではなく、全部お店側で指定したものを使うため、常に欠品が出ないように補充をしておく必要があります。
当然これらにも費用がかかるため、プレイができなくなってしまうという事態を避けるために雑費から賄われています。

お茶代や水道代

店舗型サービスの場合、お客様に飲み物を出すことがあります。
この飲み物代は基本的にキャストの負担となり、お茶代として請求をされるものです。
しかし、いちいちお茶代を請求するのも大変ですので雑費の中に計上して支払いを求めるようにしています。
水道代も店舗でプレイを行っていると身体を洗うなどしてどうしても水を使うので必要になってくるものです。
水道代が払えずに水を使えなくなったというのは運営上死活問題ですし、キャスト自身の衛生面を考えても非常に危険なことでもあります。

撮影費

どのサービスでもお客さんに指名をしてもらうために店ではパネルを用意します。
女の子の顔や身体を撮影したものを店舗に飾ったりホームページに載せたりするなどをするのですが、この撮影費が雑費から引かれています。
写真を撮るのは多くが初回のみであり、初回だけ撮影費として多めに徴収されることがあります。
撮り直しも可能ではありますが、撮り直すとその分追加料金を取られるためできれば一発で決まるように挑戦した方が良いでしょう。

検査費

性的なサービスを行う風俗店では性病に感染するリスクがありますので、性病を店内で蔓延させないように月1回検査を行う店舗があります。どのような方法で検査をするかによって費用が違ってくるのですが、雑費となかでも医療費は高い方が「しっかりと検査をしているお店」という証拠になるため安心であることも事実です。
検査は無い方がたくさんお給料が貰えて良いと思うかもしれませんが、性病に感染すると蔓延を防ぐために出勤停止という扱いになってしまいますので、高くても性病検査が徹底しているお店を選んだ方が安心できます。
他にも在籍費やボーナス費といったものを徴収する店舗がありますが、これらは最近無くなりつつあるため、あまり気にしなくても良いかもしれません。

雑費の徴収額はどのように決められている?

雑費が給料からどれくらい引かれているのかは店舗の方針によって異なります。
あの店の雑費は高いけれどこの店の雑費は低い、というのは普通にあることで、高級店ほど雑費が高く引かれる傾向にあります。額面は店舗によって異なりますが、金額の定め方は3パターンに分かれています。

一律同額

予め雑費の額が決められており、どれだけお客さんから指名を貰ったかなど関係無しに1000円や2000円といった決められた額を徴収するという方法です。
天引きされる額が予め分かっているので支払われるであろう給料の計算が楽にできるのが良いところでもあります。

指名を受けた数で変化する

風俗嬢によっては売れっ子でたくさんの指名を貰える人もいれば、逆に鳴かず飛ばずで上手く指名が貰えない風俗嬢まで幅広く在籍しています。雑費を一律同額にしてしまうと、上手く稼げないキャストの負担が大きくなり、逆に稼げるキャストの負担が軽くなってしまいます。
このような不平等を解決するために指名を受けた人数で雑費の徴収額を変動させ、多く指名を取った人から雑費を多くもらうというシステムです。1人指名を取ったらいくら、という風に決められていますが、上限が設定されていることも多く、例えば何人以上の指名からは一律5000円という具合に底無しに徴収されてしまうという展開を防ぐように配慮がなされています。

売上に応じて計算をする

指名の数や同額ではなく、いくら売り上げたかで計算をして雑費を引く方法もあります。
お店で設定しているパーセンテージを売上にかけて、出た金額を天引きして給料として支払います。
このパーセンテージは5%から10%で推移し、計算しやすい5%と10%で設定しているお店が多いです。売上に応じたパーセンテージは前月の指名数から算出されるため、前月ものすごくお客様がついてくれたのに今月は全く付かなかった、ということもあります。そうなった場合、キャストがマイナスにならないように0%で計算をして赤字にしないように配慮をしてくれることもあります。

雑費のない店の方が得なのか

通常キャストに支払われる金額はお客様が支払った分の60%が平均と言われています。
雑費が0円であれば、当然還元率も高くなるのであり70%や80%という高水準での給料を貰うこともできます。
しかし、雑費0円と謳っていても何らかの名目で給料から天引きされていることもあり、雑費が無いということは言い換えればやらなければならない義務を怠っている可能性もあるため安全性や衛生面に不備があることもあります。
勿論雑費が0円でもきちんとした運営をしている店舗もありますが、中には高水準の給料を確保するために義務を怠る店もあることは考えておいた方が良いです。
こうした店に当たらないためには面接の段階できちんと給料について聞いておくことが必要です。

雑費が支払われない分何から雑費に当たる部分を支払っているのか、性病検査などはきちんと行っているか、使用する道具などの衛生管理は万全かなどを確認しておくと、安心して働くことができるでしょう!

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PE-Kusa2

温泉巡りが好きなライター。好物は鍋。西日本の風俗事情が気になっています。温泉地に行くなら風俗街も撮ってきてと無茶振りされるも、使命を思い出すのは帰りの新幹線。