風俗キャストインタビュー
- SMはお仕事ではなく、生き方!大阪十三にあるSM店『クラブドミナ』の「シルビア」さんにインタビュー!
- 「女王様と呼ばれたい!」という思いから大阪十三にある有名店の門を叩いたシルビアさん。「監禁プレイはチームワーク」、「SMってボケとツッコミ」などなど…名言連発の長編インタビューです!
- シルビアさん(非公開)
- クラブドミナ
- 十三SMクラブ・M性感
Interview 2019.02.21
十三の有名SM店『クラブドミナ』に在籍の「シルビア」さんにお話を伺いました!
―最初にお名前とご年齢をお願いします。
シルビアです。年齢は非公開でお願いします。
―『クラブドミナ』の入店歴と勤務時間を教えていただけますか?
『クラブドミナ』のオープニングからなので約5年くらいです。週2回くらい働いていて勤務時間は14時から19時までです。
―5時間ぐらいですね。シルビアさんはご結婚されてたりお子さんがいらっしゃったりはしないですか?
いや、結婚してないです。子どももいないですね。
―『クラブドミナ』でのお仕事以外に何かされてることってありますか?
医療関係の仕事をしています。
「私も女王様って呼ばれたい!」SM業界を目指したキッカケ
―現在『クラブドミナ』は、大阪だけで無く全国的に有名ですが、オープニングメンバーとして『クラブドミナ』を選んだ理由って何だったんですか?
女性店長と『クラブドミナ』がオープンする前から親交があったのでオープニングメンバーとして働きたくて選びました。
―シルビアさんがこの業種(SM)を選んだ理由って何かあるんでしょうか?
働き出す前にSMのショーを見たことがあって女王様になりたいと思ったんですよ。女王様の振る舞いがかっこいいなと思って、こういう仕事してみたいって興味を持ったからですね。
―なるほど。元々女王様な性格、性癖という訳でなく、SMショーに感化されて、興味を持ってという事なんですね。
はい。もう、女王様になりたかった。「女王様って呼ばれたい!」みたいな。ハハハ(笑)
―ハハハ(笑)「女王様」というワードって非日常ですし魅力的ですよね。十三を選んだっていうよりも、本格的なSMクラブで働きたかったっていう感じなんですね。
そうですね。それがたまたま十三だったんです。
優しい女性が面接官!
―一番最初に『クラブドミナ』に連絡した方法って何だったか覚えていますか?
電話をしました。
―面接の場所と、面接にかかった時間を教えてもらえますか?
近くに『プラザオーサカ』があるんですけど、そこに喫茶店みたいなラウンジがあるのでそこです。女性の方が面接官なんで、人の目も気にならないですよ。時間はその人によって違うかもしれないですけど30分~1時間くらいかな?いきなり事務所に来てどうのこう…とかはないので、その辺は安心してもらえるかなと思います。
―女性の面接官の方って普段はどんな感じなんですか?
めちゃくちゃ優しいです。
―面接のときに必要な物は何かありましたか?
顔写真付きの身分証明書ですね。履歴書はお店で用意してたと思うんですよ。こっちに来てから書くっていうスタイルだったと思います。
―仕事の説明を店長さんからお聞きするんですか?
そうですね。あとは先輩方のプレイを見学っていうコースがありますね。15分乱入とかっていうコース。そこで先輩方のプレイを見学することができますね。
―実際のプレイを見学出来るのは凄く勉強になると思うのですが、お客様はビックリしないですか?
事前にちゃんと伝えてますね。SMクラブなんで逆に見にきてもらった方が嬉しいっていう性癖の方も多いです。でも、いざ行ったらすごい恥ずかしがったりとか…(笑)
―ハハハ(笑)
「シルビア」さんの新人期間のことについて
―『クラブドミナ』は女王様のお店なので一般的な風俗店と違うところが結構あると思うんですが、実際に働いてみて求人内容と違ったこととかは無かったですか?
ないですね。このお店は脱がないですし、リップサービスもないです。フェラもキスも全くないです。使うのは手くらいかな?でも「3ナイ(脱がない・舐めない・触られない)」は間違いないと思います。
―最初、体験入店はされましたか?
私は体験じゃなくて、もうそのまま入店っていう形でしたね。入店したら新人期間があって、その期間中に色々勉強しました。先輩のプレイを見に行ったり、あとDVD見たり…。
―まあ新人期間がずっと体験入店みたいなイメージですかね?
そうですね。私の時は3カ月間の新人期間があって、3カ月経つと「一人前になるか、新人期間延ばすかどっちがいいですか?」って聞かれるんです。私はもうちょっと勉強したかったんで、自分で1カ月ぐらい延ばしました。その辺りは自分で選択できるんですよ。
お客様によって全く違うからこそ面白い!SMクラブの魅力
―シルビアさんは最初にSMのショーを見て憧れて入店されましたけど、実際に男性と二人きりでホテルに行って…っていうのは初めてですよね?実際、最初のイメージと比較してどうでしたか?
私も実はショーに出たことがあるんですけど、相手の方を喜ばせると言うよりも、見てる人全員を喜ばせるのがショーなんですよ。でも一対一のプレイっていうのは、目の前にいる相手を喜ばせるから、対象がちょっと違うんですよね。なので誰に向けてっていうのが大きな違いですかね。大衆に向けてなのか、今、自分の目の前にいるお客様なのかで、自分がやることも変わってきます。
―その辺りが面白いところでもあるんですかね。
そうですね。お客様によって反応が違うのでそれも楽しいですね。
縄講習に格闘技講習も…!?『クラブドミナ』の講習について
―SM店なので様々なプレイがあると思うのですが『クラブドミナ』では一般風俗店とは違う講習もあったりするんでしょうか?
講習は色んな種類のものがあります。それぞれのプレイに特化した講習があって、それを受けることができるんですよ。例えば縄だったり、アナル責めだったり。そういうのもちゃんと手取り足取り教えてくれるんです。希望すればもう一回講習受けることもできますね。ちゃんとMのモデルさんも用意してくださってます。
―女性店長が教えてくださるんだと思うんですけど、どんな雰囲気なんですか?
店長さんが雰囲気を作ってくれてて「後から入ってきて」って言ってくださるんですけど、部屋へ入っていったら今こういう状況でこれからこれをします、っていう感じで一つ一つ教えてくれますね。
―講習の時から衣装やメイクって女王様の状態なんですかね?
はい。講習の段階でも女王様メイクですね。他にもいろんな講習がありますよ。集団講習とかもあるし、格闘技講習とかもあります。格闘技講習のときは汗をかくので全員ジャージですね。キックとかパンチとかスクワット、筋トレ…っていうのを大きい場所を借りてガッツリやります。準備体操でスクワットと腹筋と腕立てをやるんですけど、最初は全然ついていけなかったですね。そうすると「君たちは本当に筋力ないね。そんなんじゃ女王様務まらないよ」みたいな(笑)
―外部の方がですか?
いや、先輩です。先輩が「駄目だね、筋力がないね」って(笑)
―ハハハ(笑)
SM業界もグローバル化!店長を見習って英語の勉強も…
店長、先輩から教わる個人的な講習もあれば、数カ月に1回、お店全体でする大きい縄講習会とか、格闘技講習会とかがあるんですよ。それにも参加したりしますね。
―すごいですね。店長さんも女王様歴が長いんですよね?
長いですね。10年以上の女王様歴なので頼もしいですよ。いつでもアンテナ張って新しい情報を常に取り入れている人なんですよ。新しいことを見つけて、どんどんどんどん前進し続けてるからやっぱりものすごく尊敬できますね。
―詳しいことは企業秘密だとは思うのですがSMの最新情報はどこから入手されるんでしょう?
いろんなところから聞くんだと思います。店長さんは英語も話せるんで。英語のサイトも見れる方なのでグローバルにリサーチされてます。あ、そうそう英会話講習もあるんですよ!私も週1回、『クラブドミナ』から英会話を習わせてもらってて。
―すごいですね!
外国人のお客様、最近増えてるんですよね。なのでやっぱり英語をしゃべれないとちょっとキツくなってくるかな?と思います。SM店も今どんどんグローバル化してますよね。最近はネットで何でも情報が手に入っちゃうじゃないですか?つい最近もマレーシアからお客様が来たり…。中国の方も多いですし、ヨーロッパの方からもいらっしゃるので、英語は今めっちゃ頑張って勉強してます。
―十三を歩いてる外国人は『クラブドミナ』に向かって歩いてると言っても過言ではないですね。
そういう人もいますけど、みんながみんなじゃないですよ(笑)『クラブドミナ』では店長さんが英語話せるっていうのもあって英会話を学べる機会がありますね。
―すごいですね。なかなか他のお店ではない待遇ですよね。英語できた方が私生活もそうですし音楽とか映画とかも…。字幕無しで楽しめますよね。
女王様として働くと、「人を見る目が養われる」
―『クラブドミナ』に入店して良かったことって何かありますか?
良かったことは沢山ありますけど、考え方がすごく柔軟になりましたね。例えばプライベートで誰かと話してても、「この人ってこういうふうに考えてるのかな?」とか、想像できるようになりました。言葉だけじゃなくてその人のバックグラウンドとかを考えるようになりましたね。この人ってこうやから今こういう生活してるのかな?とか、そういうことを深く考えるようになりました。
―人を見る目が養われたんですね。
そうですね。コミュニケーション能力も仕事を始める前と後ではやっぱり違いますね。今の方がコミュニケーション能力あると思います。
速い人は5分で完了?緊縛の練習について
―お店の雰囲気とか環境についても伺いたいんですけど、待機所ってどんな雰囲気なんですか?
すごくいい雰囲気だと思います。こんな風にトルソーというか人形あるんですけど、これでいつでも縄の練習ができるんですよ。
―すごいですね、これ!
フフフ(笑)いつでも緊縛の練習ができます。私、毎日出勤したら必ずここで自分の縄で練習してますね。
―亀甲縛りぐらいしか分からないですけど、そんなに種類があるんですね。
私も縄の講習受けるまでは我流でいろんな人から聞きかじってやってたんですけど、最近になって緊縛師さんにきちっと基礎から教えてもらうようになったので、今までとは全然違いますね。これまでの知識は全部放って、一からやり直してるとこです。
―フフフ(笑)例えばなんですけど、僕とか素人の方が人形に見よう見まねでやったら、多分1時間以上かかると思うんですけど、慣れてきたらどれくらいで縛り上げられるんですか?
私はまだまだ遅いですけど、速い人だったら多分、上半身は5分以内じゃないですか?
―5分はすごいですね!
速くやれば5分以内でできるけど、速くて丁寧にしないといけないですからね。あと、相手を楽しませるためにわざとゆっくり縛ったりとかそういうテクニックもあるんですよ。
有名SMクラブ『クラブドミナ』の待機室ってどんな感じ?
―待機室って何室あるんですか?
待機室として使ってるのは、ここと、あと横の部屋がロッカールームで、着替える部屋なんですよ。その隣が事務所になっててそこでも一応待機はできます。なので待機所自体は2つですね。
―他の女性がいないとき、かぶってないときは、個室みたいになるんですね。着替える部屋に道具とかを置いてるんですか?
増やしたんです。もともと2部屋やったんですけど、着替えるとか待機するってなったらキャリーの出し入れとか大変なんで服とか、道具とか、靴の置き場所に…っていうことで、もう1部屋借りたみたいです。靴が大量にあって1人何足も持ってるので大変なんです。
―持って帰れないやつですもんね。
そうです。
プレイしてないときの女王様の姿って…
―今こうやってお話させていただいてますけど今日、女王様にインタビューなのでびくびくしてたんですよ。でも想像と全然違って、シルビアさん落ち着いていて安心できるような感じですよね。
でもやっぱり人によりますよ。会った瞬間からすごいオーラを感じる人ももちろんいますし。
―シルビアさんからもオーラはすごい感じるんですよ!
あ、本当ですか!
―会話にすごく安心したんです。
いやいや(笑)
賑やかで楽しい女王様たち!「シルビア」さんの待機中の過ごし方は?
―具体的に女性同士で集団待機してるときってどんな感じなんですかね?
割と賑やかですね。
―女王様のイメージではなくて普通の女性の待機所みたいな感じなんですね。
そうですね。
―待機中は何されてることが多いですか?
今は緊縛と英会話の勉強。もう、ひたすらそれです。フフフ(笑)
―英会話自体、店長さんからっていうのもあると思うんですけど、学んでる英語をこのお店以外にも活かしていこうっていうのがあるんですかね?
もちろんあります。電子辞書を持ち歩いてて分からない単語とかあったら全部引いて調べたりしてるんですよ。レッスンがある日はテキストを持って行ってっていう風にやってますね。
―日本に来られてる外国人の方ってあらかた会話できるぐらい喋れる方が多いですけど、書く方は難しいですもんね。
そうですね。単語を覚えるのも難しいです。
―普通の英会話とSMの英会話ってちょっと違いますよね?
そうなんです。隠語も使ったりするのでちょっと違いますね。
―それも店長さんからレクチャーしてもらえるんですね。
そうですね、はい。
空いた時間に英会話教室へ!『クラブドミナ』の待遇
―福利厚生としての英会話とか緊縛師の方は外部から来られてるんですよね?
そうです。今は英会話講師の方がいます。日本語を話せる外国の先生ですね。
―かなりスキルアップに繋がりますよね。
そうなんです。本当に縄を覚えることと英語を覚えるってものすごく価値があるっていうか、お金出さないとなかなかできないことですよね。普通だったら英会話教室のレッスン費も高いと思うのでそれを仕事しながらできるっていうのはありがたいなって思ってます。
―そのレッスン場は近いんでしょうか?
英会話の方はこの近くにレッスン場があって、仕事の空き時間にレッスン受けられるんです。仕事が入ったら戻ってきて…っていう感じですね。
―この授業料はお店負担なんですかね?
特に支払ってないですね。
監禁はチームワーク!お客様の要望をしっかり汲み取るのが女王様
―お客様のことについてもお聞きしたいんですけど、どんな方が多いですかね?
もう性癖って十人十色で、フェチにもたくさんあるんですよ。例えば一般的に多いのが脚フェチ。脚フェチにも色々あるんです。ふくらはぎが好きとか、それともにおいが好きなのか、靴が好きなのか…。蹴られたいのか、見ときたいのかっていうのもあるんです。
―お店に来るお客様には最初にアンケートとったりされてるんですか?
スタッフの方からご希望のプレイありますか?って聞いてくれてるみたいです。道具とか、衣装とか、ご希望の内容を女王様にお伝えできますよっていうことで一応お声掛けはさせてもらってるみたいです。大体どうしても欲しい道具とか、あとホームページで見たこの衣装を着てほしいとかあれば、一応それ伺ってます。言うのが恥ずかしい人も多分いると思うから、大ざっぱなことだけ聞いて、あとはもう実際行ってカウンセリングしてって感じですかね。
―ちなみに何分コースが多いんですか?
スタンダードだったらMコースの60分ですね。
―めちゃくちゃ長い時間プレイやってるのかなっていうイメージがあったんですけど、普通に60分の方が多いんですね。
そうですね。あと道具を使わないショートコースっていうのもあるんですよ。キャリーケースを持っていかずにそのまま行きます。大体そういう人はフェチ系なんですよ。唾フェチとか脚フェチとか匂いフェチとか。
―想像するほど拘束時間が長いわけではないんですね。
ないですね。もちろんコースによって、例えば2時間でも、3時間っていう方はいらっしゃいますけどね。
―なるほど。ヘビーユーザーばっかりって勝手に思ってました。
ライトな方もいらっしゃいますし、面白いのがショートコース30分、道具使わないコースなんですけど、それを何回もおかわりする人がいます(笑)
―フフフ(笑)
入れ替わり女王様を指名して、「じゃあ次、誰々さん呼んで」みたいな。空き時間見て空いてる人を入れ替わり立ち替わりっていう人もいますね。5~6時間ずっとホテルでじっと待ってて。
―完全に受け身って言う感じですね。
もう、そう。このコースの後に誰々女王様、このコースの後に別で誰々女王様、このコースの後は3Pで…とかいろんな組み合わせの指定をしてくれる方もいます。あと、最近一番多いのは、監禁コースですね。今日も入ってるんですけど、それは女王様が5人居て1人ずつ順番に行って…っていうのを5時間!
―5時間!ハハハ(笑)凄いお客様ですね!
30分お相手して、30分休憩入って…私は今日その方の締めで入ってるんでラストに行くんですけどね。
―縛られてる状態なんですか?
今日の人は縛りの人ですね。後ろ手縛りみたいなの。その人、毎回私を一番最後に指名するんですよ。フィニッシュの時間とかもあって、なかなか縛れないじゃないですか?なのでもう最後、顔見てフィニッシュして後片付けっていう、それのだけのために呼ばれてます。だから私は縛れないんですよ(笑)最後ってそういうのがあるんですよね…最初に行く人は、準備してカウンセリングしてっていう感じなのでおいしいのは多分、真ん中ら辺で入ってる女王様ですね。
―ハハハ(笑)すごいですね。でも未経験の女性からすると、監禁コースとかって、多分びっくりすると思うんですよ。でもいい意味で楽っちゃ楽だというか…。
楽というか、勉強になりますよ。前回の女王様はこういうふうに縛ったんやなとか。じゃあ、この流れをくんで私はこうしようとか、すごい頭を使います。次に来る女王様へバトンタッチみたいな。チームワークなんで。フフフ(笑)
―なるほど!
そう。監禁はチームワークなんです(笑)でも監禁コースだったら、もうあらかじめ道具も一番トップの人が用意してくれてるんですよ。監禁バッグがあってそこに使うべき道具が全部あるんで新人さんでもスッと持っていきやすいんです。
女王様はワンピースを着て現れる!?街中に溶け込む秘策とは?
―僕、以前は十三に住んでたんですよ。でも女王様にすれ違ったことがないんです。キャリーバッグ引いてる人見たことないですよ。
え、そうなんですか!キャリーバッグ引いてる人、結構いると思うんですけど。
―普通に旅行客、観光客と変わらないですよ。気付きませんでした。衣装とかメイクは、ホテルに向かうまではどういう感じなんですか?
ボンデージ着てから、冬だったら上から全身が隠れるコートを羽織って行きます。夏だったら、外出ても恥ずかしくないようなワンピースを上から着たりとか、長いロングカーディガン羽織ったりとかそういうので分からないようにしてますね。
―普通の方が見たら「旅行客かな?」ぐらいの感じなんですね。
そうですね。部屋入って、バッて脱いだら女王様の格好ですね。
―お客様とどこかで待ち合わせて行くっていう感じじゃなくて、もうホテル待機しといてもらって行くんですかね?
そうですね。でも一応デートコース設けてるのでそれ用の衣装着て…っていうこともあります。お客様でたまにいるのが女装してデートしたいっていう方ですね。まず初めにホテル入ってメイクしてあげてそれからプラっとお散歩してまた戻ってきてプレイして…ということもあります。
―珍しいプレイですね。僕2年くらい十三に住んでたんですけど街中でちょっと見ただけでは分からないもんなんですね。
そうでしょうね。ちょっとキレイなお姉さんが歩いてるぐらいの感じ。皆さん色んな変装はしてると思いますけどね。
店長のお誕生日をみんなでお祝い!親睦会もあります!
―お店自慢を一つ挙げてもらうとしたら何がありますか?
えー、いっぱいあるんだけどな…。でも例えば、店長の誕生日とかそういうときは皆で盛大に祝うんですけどそういったところかな?アットホームで家族みたいな感じなんですよ。
―外からイメージされてる女王様ってなんとなく怖い感じですけど、そういった雰囲気がないんですね。
ないですね。そういう行事も誰かが主催して祝うんですよ。サプライズやったり、前もってお店を予約したりいろんなことで驚かせるっていうことはしてますね。温泉旅行とかそういう親睦会みたいなのもありますよ。
最高日給8万円!?女王様のリアルなお給料!
―お給料のことについてもお聞きしたいんですけど平均日給ってどのくらいですか?
これぐらいです、とは言えないですね。1件だけのときもあれば4件続けて行くこともありますし。
―どの業界でもそうですが波がありますもんね。では一番忙しかった日のお給料ってどのくらいですか?
オプションとか結構付いてた日は7~8万円はいきましたね。
―すごいですね!難しいですけど、平均してみたら3~4万円くらいになるんですかね?
ならしてみたらそんなもんじゃないですかね?コースにもよりますからね。
―シルビアさんは掛け持ちで長い期間在籍されてますけど、他に収入源が欲しかったわけではなく、本当にただ女王様への憧れでこちらに入店されたんですかね?
そうですね。
女王様の一番高い買い物は、意外なアレ!
―掛け持ちされつつなのでお給料はだいぶ良く変わってると思うんですけどそのことによって何か変化ってありましたか?
ちょっと大きい物をしたり…っていうこともありましたけど、でもそんなに金銭感覚狂うとかは無かったですね。かといって貯金できるかって言われたら、そんなにできるタイプでもないし(笑)あったらあっただけ使うっちゃ使う。貯めるときは貯めてます。
―基本的にお金は生活費に使われてるんですか?
生活費ですね。
―何か没頭してる趣味とかあるんですか?
私、本当はやりたいことがあって…やりたいとは思うんですけど、まだそれはできてないですね(笑)でも他の方で言うと、ジムに通っている人は多いですよ。自分にお金をかけてる人が多いです。
―このお仕事始められて一番高い買い物ってなんですか?
ダイソンの掃除機(笑)
―ハハハ(笑)どれくらいするんですか?
4万6000円とかだったと思います。
―有名メーカーなので高いですね!
SMはお仕事じゃなく、生き方!お給料だけが魅力なわけじゃない!
―収入面のことに戻るんですけど月収っていくらくらいになるんですか?
掛け持ちなので40万円前後ってとこですかね?フフフ(笑)
―シルビアさんはやっぱり女王様一本でいくとか、昼一本でいくっていうよりも、今のこの生活のほうが楽しいんですかね?
そうですね。でもその人の頑張り次第で女王様だけの仕事でご飯を食べていくことは可能だと思いますよ。
―スキルが上がっていけば、それこそショーだったり、緊縛師だったり幅も広がりますよね。
先輩のブログに「SMは生き方だ」っていう一文が書かれてたんですけど、まさにそうだなって思います。職業というよりはライフスタイルであって、私自身もそういう生き方がしたいと思ってるので。
やみくもに貯めない!?「シルビア」さんのお金に対する考え方
―貯金とか目標金額の質問もあるんですけど、答えるの難しいですか?
貯金は秘密で(笑)
―目標としてる金額はないですか?
特にこれぐらいって決めてないですね。
―買いたい物があったらそれに向けて貯めるぐらいですかね?
老後何が起きるか分からへんからやみくもに貯めるとかそういうのはないです。それだったら保険掛けとくとか、年金払っとくとか、そういうことをしますね。やみくもな貯金って、結局途中で事故とかに遭ったら全部使わなきゃいけなくなったりするわけでそんなことばかりにとらわれていては生きていけないので(笑)
いつか海外でセッションを…「シルビア」さんの夢
―ご自身の夢とか目標ってありますか?
英語はもっとちゃんと喋れるようになりたいです。世界中の人とSMできたらええなっていう夢はあります。海外飛び回ってみたいですよね。実際そういう女王様もいらっしゃいます。英語堪能で海外飛び回ってセッションしてる女王様もいらっしゃるので。
―セッションっていうんですか?
セッションっていうんですよ。もちろんプレイっていう言い方もあるんですけど、最近はセッションを使うことが多いかな。
―でも、英語勉強して状況によっては海外に行ってるかもしれないんですね。
そうですね、どういう生活送ってるか分からないです。日本の経済とか政治的な話はしないんですけども、もし日本にいたら危ないよってなったらいつでも海外に飛べるぐらいの能力は持っとかないとって思います。(笑)
―英語ってこれから絶対伸びるスキルですもんね。女王様しながら今度は英語の仕事する可能性もありますか?
英語の仕事はしないですけど、取りあえず英語で日常会話ができるようになりたいなとは思います。どこでも生きていける能力を身につけたいですね。
いつから「女王様」に憧れた?SMショーに行ったキッカケ
―シルビアさんは掛け持ちで働いているところはずっと医療関係なんですかね?
そうです。
―10代の頃から女王様に憧れがあったんですか?
いや、私が初めてショー見たのが22~23歳ぐらいだったので、その時からです。
―ちなみにそういうSMのショーを見ようってなったキッカケは何だったんですか?
職場の先輩に連れて行っていただいたんです。2次会のノリで「面白いとこあんねん」って連れてってもらったのが最初ですね。
―結構女性も見に来るものなんですか?
多いですよ。
―非日常なので楽しそうですもんね。
ボンテージに袖を通したら気持ちも一変!「シルビア」さんの切り替え方法
―一般のお仕事と『クラブドミナ』の女王様スイッチってどこで切り替えてるんですか?
私の場合はやっぱり衣装。女王様メイクして、衣装着たらそこでスイッチが入りますね。
―プライベートと女王様の境界線が曖昧になったりしないんですか?
全くないです。ボンデージに袖通したら気持ちが引き締まるというか徐々にそうなっていきますね。メイクもどう考えても私服には合わないしどんどん濃くなっていくわけですよ。顔作ってロッカールーム行ってボンデージに袖通して全身鏡を見たら姿勢をピシッと正してっていう感じですね。普段は猫背なんだけど、やっぱり女王様っていうのはちゃんとしとかなきゃいけないから姿勢は意識するんですよ。腹筋に力入れて、ヒールを履くので、体幹で立つ感じですね。
―しっかり切り替えられるんですね。シルビアさんは高収入の業界で働くのは初めてなんですか?
そうですね。
―ショーを見て好きになったから始められたと思うんですけど、これまでは全く関り無かったわけですよね。飲み屋さんの経験とかデリヘルの経験とかは特にないんですか?
知り合いの紹介で普通のスナックで働いたことならありますね。そっちも楽しかったです。私、カラオケが好きなんで(笑)
ファッションには興味なし!?意外にバレない女王様の普段の顔
―このお仕事についてご存知の方っていらっしゃいますか?
親以外の友達とか、知ってる人は知ってます。
―ご友人はSMが好きでっていうのも知ってらっしゃるんですかね?
SMが好きっていうか、「仕事でやってんのかな?」ぐらいの感じでそこまで詳しくは言ってないです。
―バレないように工夫されてることってあるんですか?
私は普段からオシャレに興味がないんですよ。だから近所歩くぐらいだったらジャージとかでいいんです。すっぴんやし、ジャージやし、近所の知り合いの店ちょっと飲みに行くのにも全然オシャレしないんです。化粧落としそびれて帰ってきたら、えらい顔濃くない?ってなると思うんで、ちゃんと普段はすっぴんです。仕事が終わったらここで全部化粧を落として、マスクして、帽子被って絶対分からないようにしますね。
―女王様シルビアさんとは全くの別人になるわけですね。
そうですね、服装も全く違います。化粧品とかアクセサリーも基本仕事のために買うんですよ。プレイの衣装の一環で買うのであって、自分のプライベートでおしゃれしたいとかは全くないです。そのほうが私は楽なんですよね(笑)
―なるほど。言われても分からない位の変貌なんですね。
はい(笑)私はプライベートで一切おしゃれしないっていうか、そもそも興味がない。女子力で言ったらだいぶ低いですよ。ハハハハ(笑)
―ハハハハ(笑)
SNSで女子力上げてこう!みたいなのも全くやらないですね。インスタとかもやってないですし…。
―メイク自体はどれくらいの時間で仕上げるんですか?
最近は時短メイクを練習してるんですけど、それでも30分ぐらいですね。
―30分で丸変わりするんですね。それは手本になるものを見たりされてるんですか?
YouTubeで外国人の方のメイクを見てますね。
「シルビア」さんが考える、SMのお仕事の良いところ・悪いところ
―このお仕事の良いところと悪いところを教えていただけますか?
良いところは「自分の個性を活かせる」とこですね。いろんな意味でスキルも上がるし、私生活も潤って自分を高められることじゃないかな?と思います。
悪いところがもしあるとしたら、やっぱりちょっと「お金はかかる」というところです。衣装とかで出て行くお金ですね。どこのお店にも言える事なのでこれといって悪いところは無いですね。
―『クラブドミナ』でのお仕事を始めて変わったことって何かありますか?
筋トレとか運動するようになりました。
残業のご褒美に、先輩女王様から1杯のコーヒー
―お仕事をする中でこれは嬉しかったな、ということや楽しかった出来事って何かありますか?
誕生日プレゼントいただいたときは、もう涙が出るほど嬉しかったです。
―サプライズですか?
いきなりじゃなかったんですけど、なんか欲しいものある?って言われて、私はちょうどそのときティファールのフライパンを買い換えようかなみたいな話をしてたら先輩がフレーバーストーンのほうがいいよって。それにしようかって言って、鍋とかフライパンのフルセットをみんなで名前書いてくれてプレゼントしてくれたんです。それが涙出るほど嬉しかったですね。
―普通に買ったら高いですもんね。
うん、そういうのをしてくださる心遣いがめちゃくちゃ嬉しかったですね。
―想像の女王様と違いました。温かいですね。
フフフフ(笑)それから例えば先輩がプレイしててちょっと乱入とかで呼ばれて行くじゃないですか。本当は15分ぐらいのことなんだけど、ちょっとこう帰るに帰れなくて長めにプレイしてたんですね。そしたら先輩が、「さっきは悪かったね、長くおってもらって。」って言って、サラッとコーヒーを1杯ごちそうしてくれたり…そういう心遣いが嬉しいです。
―えー、すごいですね!女王様モードになってると責めのことで頭がいっぱいになるんじゃないかなって勝手に思ってたんですけど、普段の女王様ってそんな感じなんですね。
女王様は空気も読まなきゃいけないし、めっちゃ頭を使う仕事なんです。ほんまに気遣いの世界なんです。
―いじめるっていっても本当の暴力ではないですもんね。
そうですね。サラッとそういうことができる先輩とか見てると、ああ、なんか頭上がらへんなと思います。私も見習わなくちゃと思ってますね。私自身は残業した感じもしなかったし、なんも気にしてないんですけど、嬉しかったですね。
「何がしたいか」が一番大切!女王様になりたい人たちへ
―このサイトは『30からの風俗アルバイト』と言いまして、サイトを見ている女性の中には、SMに興味はあってもなかなか踏み切れないっていう方が多いんですよ。そういった、「どうしようか迷っている」という方に向けてアドバイスをお願いします。
SMのお仕事で「何をしたいのか」っていうのが明確にあるといいかなって思います。お金を稼ぎたいのか、それともSMを通じて自分を高めたいのか…それが明確に言えるのであればもうそのまま飛び込んだらいいと思いますけど、あやふやだったらもうちょっと考えたほうがいいのかなって思います。まず女王様になって何がしたいのっていうことを考えた方がいいと思います。
ハート軍曹も漫才師も!?身の周りに溢れているSとM
―映画、マンガ、ドラマとかでもいいんですけど、これ見たらためになるよ、女王様が分かるよっていう作品はありますか?
これは難しいかもしれないですけど『フルメタル・ジャケット』。
―知ってます。鬼軍曹がいるやつですよね?ということは、ハート軍曹のようなイメージで…?
いえ。イメージじゃなくて、ハート軍曹を読み解いてほしいです。
―読み解く…?
ハート軍曹ってめちゃくちゃ厳しいじゃないですか、ボロカス言って。ハート軍曹の何がすごいかって「人種差別しなかった」んです。黒人がどうとかって言うんだけど、白人にもこの白豚!って言うし。ディスるときは全員ディスるフェアな人なんです。映画の中でなよなよしたできの悪い子がおったじゃないですか?ハート軍曹、実はその子のことをちゃんと考えて配備する場所とか適材適所をすごく考えてたんですよ。指導者としては素晴らしい指導者やったっていう。
それぐらいのしごきに耐えれんかったら、実際、ベトナム戦争の戦地に行ったときに最後、銃持ってたのが13歳ぐらいのかわいらしい女の子やったっていうこともあるから、実は訓練じゃなくて、その先の現実世界がもっともっと過酷なんだよって教えるためにハート軍曹は一生懸命やってたんですよね。その先を見据えてみたいな。あと言葉責めというか悪口の言い方がすごいんですよ。言葉がババババって出てくる。
―すごいですよね、あの映画は本当に(笑)
あの日本語訳が面白くて(笑)言葉責めの勉強にもなりますよね。フフフ(笑)
―他にも何かありますか?椎名林檎とかもSMの曲とかあるんじゃないですか?
私、椎名林檎、大好きなんですけど…まあそうですね、でもSMっていろんなとこにあふれてて、もっと言うたら毎年年末にやる『ガキ使』とかもSMの一環やと思うんですよ。上島竜兵の受け方とか、体張るところとか。やる側はやる側でうまいことコントロールしてるなって思います。バラエティー番組とかお笑い番組はすごいなって思います。『M-1』の漫才を見るにしてもボケとツッコミの役割がよく分かるのでツッコミの方を勉強してます。女王様ってツッコミの仕事なんで。相手のボケを拾って拾って拾って、かっこいい言葉に乗せて言わないといけないので。
―ああ、すごい。すごいしっくりきました!
そうなんですよ。意外なところにあるんです。
―身の回りにSMってあふれてるんですね、漫才であったり。
そうなんです。
―インタビューは以上です。今日は有難うございました。
有難うございました。